2012年9月25日火曜日

床塗装 上塗り編



床の着色を終え、上塗りにはいります。
上の写真は、ステインで着色した状態です。

上塗りに使用する塗料は着色と同じく
大阪塗料工業の水性ウレタン系の
ウォルタという商品です。

大阪塗料工業(正確には株式会社が後につきます)の
塗料の種類は工業用床用塗料(体育館などの床用塗料)から
100%天然原材料の塗料まで多岐にわたり、楽器用にも使用できる
ラッカー、溶剤系ラッカー以外にも楽器に使用してみたいと思う
興味深い塗料がいくつかありました。

また、ワークショップなどの取り組みを通じて、様々な塗料の紹介や
塗り方講習などを老若男女を問わずに開催し、積極的に塗装の
おもしろさを広げる活動をされています。

今回は縁あって、大阪塗料工業のワークショップなども
企画されている方に、工房の床用として最適な塗料の種類などを
紹介していただいた上に、一人ワークショップを受けました!
こんな贅沢をするなら、本当にワークショップを企画すべきでした・・・。
















せっかく講習を受けましたので、詳しめに紹介します。
使用塗料はウォルタ床用という水性のウレタン系塗料です。
液体のときは、淡いオレンジ色をしています。

今回は2度塗りの予定です。
工程としては1度塗り→乾燥→研磨→2回目(仕上げ)となります。
結果的には3回塗りましたが、それは後ほど。

1度目 今回のような吸い込みの激しそうな杉板の場合、
1度目は木に多めに塗布して染み込ますように塗ります。
使用したのはローラー刷毛です。
ウォルタの場合、ローラー刷毛は基本的に
塗面が泡立ちやすいので染み込ますような
塗装以外の場合は使用しにくいそうです。
他には刷毛はもちろんですがスポンジ状の
平刷毛や雑巾などが使える様です。

塗料は塗料10に対して2割ほど水を足します。
薄め方は気温や塗り方によって水の量を調整します。 



際を刷毛で塗って、




主要な箇所はローラーで。
ローラーはトレーで塗料をほとんど切らず
ボトボト状態で塗り伸ばしています。
木に染み込ます感じでたっぷり塗り伸ばしていきます。




上は1回目が終わった状態です。
次は塗膜を研磨します。
板が元々デコボコなので、表面を平らにするための
研磨ではなく、毛羽立ちを取り除いて、2回目の
塗装がスムーズにできるようにする目的での研磨です。
同じ理由で、機械では、すぐに塗膜が剥げてしまい
そうでしたので、手で研磨しました。



ペーパー#320で磨いている。毛羽取りでなでる程度。



ペーパーが終わったら、2回目。
2回目は1度目のような吸い込みは少なく、
すいすい塗れます。それでもまだ吸い込みます。

今回は、これで完成予定でしたが、2回目も吸い込みが
多かったのと塗料が余っていたので、3回塗ることにしました。

2回目の乾燥後(3時間後)、研磨せずにそのまま塗布しました。

そして乾燥したら完了です。




艶やかになりました、この塗料は艶ありと5分艶があります。
5分のものを使いました。
学校の床みたいですね(いろいろあるとは思いますが・・)、
さすが学校用の体育館や床などに使われているだけあります。




鋸目はこんな感じに残っています。





少し明るめに着色された入り口付近。




工事メモ-----

塗料:
 大阪塗料工業ウォルタ床用5分つや
施工:
 塗料を水で希釈。5(塗料):1(水)程度
 刷毛塗り、ローラー塗りなど(3回塗り)





床塗装 着色編















床の塗装です。
さっそく・・・というところですが、写真を撮っておらず
紹介できない工程が塗装前にあります。
それは床の研磨です。
床材にはかなり荒い、鋸で挽きっぱなしの野地板を使用しました。
オービタルサンダーでひたすら片っ端から研磨しました。#100で止めています。
表面の毛羽と、あまりにガタガタになっている部分を取り除きました。

それでは、塗装です。




壁に養生をしました。この生の木の感じもいいですが、
濃い茶色に着色します。
商品名的にはウォルナットです。
着色に使用した塗料は大阪塗料工業の
ダブルステインという水性のステインです。



ステインを水で薄めて、刷毛で塗り、
ウエスで伸ばしながらふき取る、というのが
色がムラにならないコツらしいです。
板の吸い込みのムラが激しいので塗りにくいです。




一度塗りして、ステインが乾いた状態が上の写真です。
こうして乾いている状態ではウォルナット色ですが、
上塗りのクリアを塗るとかなり濃くなります。

これより薄くしたい場合は、最初の色をつくる段階で
水の量を多くしておきます。
濃くする場合は、乾燥後塗り重ねます。最初から濃すぎると
後戻りできなっかたり、色ムラができやすいので、
薄く塗り重ねるのが、ムラなく塗るコツだと思います。

乾燥後、クリアの上塗りにはいります。





工事メモ-----

塗料(着色):
 大阪塗料工業ダブルステイン(ウォルナット)
施工:
 ステインを水で希釈。1(ステイン):2(水)程度
 刷毛塗り、ウエスでふき取り(1回塗り)

2012年9月1日土曜日

増築部床板はり

基礎ができて、いよいよ床はりです。
ここまでくれば後ははるだけです。
まずは、床材の下地になるコンパネはりです。





コンパネは基礎ができてから採寸し、
あらかじめ木材屋さんに切ってもらっていました





ビスでとめていきます。




根太の位置も大丈夫そうでコンパネのジョイント部も
きっちりのりました。普段しない作業はこういう肝心なところが
ちゃんとできているかびくびくします。





下地完成。既存の床部分と同じく野地板をはります。





既存の床にはったのと同じように端からおってはっていきます
床に加工が必要なのはL字の部分の縦挽きくらいです
写真右上の丸ノコ盤が活躍してくれてます。























はれました。

次は床の表面を研磨し塗装準備です。





工事メモ-----

床材:
 コンパネ 1820mm×910mm×12mm
 杉荒板(野地板) 2000mmx180mmx12mm
施工:
 下地コンパネはサイズに裁断後それぞれの位置に配置
 根太にビス(38mmコースレッド)打ち
 板の配置は隅から(今回は既存の床との境界から)壁側面に沿って
 順番に配置、1列目の最後の1枚を必要寸法に切除して
 端材を2列目のはじめの板として使用し配置、の繰り返し
 既存の床板及びその根太に直接ビス(スリムビス40mm)打ち
 ビスは幅方向に3箇所、長さ方向は両端と600mmピッチ(既存根太上)
 接着剤未使用
備考: 
  荒材はサイズが不均等でねじれが発生しているものも
  多く、板同士を加工なしで隙間なく配置するのは不可能
  表面の様子は荒い鋸目